なぜ投資家はロジカルになれずに損をするのか?そして、ロジカルな投資家はなぜ利益を出すのか?

2023年7月31日月曜日

投資

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私はコロナショック、金利ショック、地銀破綻ショックの全てで小さな損失で済み、全力で下落した株を買ったことから直近全ての危機から利益を得てきた。

地銀破綻からのクレディ・スイス破綻時には政府が救うしかないから株を買うと書いて動いた。そう、投資家が問題するような全体への波及はないよと。

私が尊敬するマイケル・バーリは何なら下落の震源地である地銀株や弱すぎる中国株を買っていたりと真のリスクテイカーで尊敬する。

私の投資スタイルは危機と言われる状況で、震源地から遠いのに下がった資産を買うことだが、師匠は違う、まだまだ勉強しないといけない・ω・




さて、今回は日本株の個別株を事例になぜ投資家がロジカルになれずに損をして、ロジカルな投資家が利益を出すかを書いていこう。

投資はギャンブルと思う人もいるが、ポーカーのように徹底的にロジカルになれば長期で負けることはない。人生終盤でそろそろ株を売って余暇を楽しもうかとした瞬間に大恐慌にならない限りはw




個別株から損の出し方を見てみよう

銘柄スカウター

これはVtuberを管理するエニカラーという人気銘柄だ

上場直後から株価が上がった。株価は青色

赤色はPERと言われる、企業の利益に対する割高度を示すもので市場で平均がある。

エニカラーは左側で一つの山を形成してからは株価が急落して、その後は底値からは回復しているが…



人気銘柄で損を出す理由

まず上場直後からエニカラーは人気で右肩上がりだった。

ただ、50倍という平均から相当高いPERから一時はPER100倍まで上昇した。


PER100倍という数字は利益が倍に成長してもPERが50倍ということを示す、

つまり、来年の利益が倍以上の銘柄につくべき数字だ。


ここまで株価が上がったのは"人気"というのが最大の理由で、業績は良く成長している。

成長が事実なので上がっている限りは高成長神話が形成され、人気でも限界とされた地点で株価が止まってしまった。



ここで問題なのは投資家心理でロジカルでない人は、こう疑問を持つ可能性がある↓

最強で人気のエニカラーの株価上昇が止まった、他に新たな人気銘柄が登場している。

まだ上がる可能性はあるから様子見をしつつ、下がったら買おうと。

なので山高いところでは下がっても何度も買われている。


PERが10倍単位で簡単に動いているのが人気の証明で、崩壊までは成長上昇神話が継続した。

エニカラーは結局は投資家センチメントの悪化、売出しで崩壊した。


個人投資家は勘違いしていることが多いが、四半期ごとの結果を求められるようなファンドや企業が持っている銘柄というのは、高値で売って利益を出さないと問題になるので売れる限りは売る。

その売りが巨大なので個人投資家では買いでカバーできない、何なら個人投資家も遅れまいと売るために山が崩壊するときは買い手が全損のクソ相場だ。

下落株を買うならロジカルに。




下落後のエニカラーで儲けたロジカルな人々

上の画像の赤色はPERだと書いたが、このPERこそ真実である。

PERが一定の間で動く=利益が成長する限りは株価は右肩上がりでなければならない。


エニカラーは地銀ショック時にPERが20倍を割った。

急成長のVtuber銘柄の本命で、利益成長は2桁安定のエニカラーが…

この異常性をロジカルな投資家は投資という結果で利益に変える。


PER18倍で買ったエニカラーのPERは現在は24倍だ。

利益で言えば1900円→3500円で50%を超えるリターンである。


ここで上に書いたが、地銀ショック…

Vtuberは地銀が崩壊したら利益が崩壊するのか?

因果関係はどこにある?地銀崩壊が日本に波及して、それがVtuberのようなエンタメ業界に影響を与えるには時間がかかるだろうし、そうでなくても先に対処される可能性が高い。

なら地銀ショックはノイズでチャンスだ。


これを考えることができ、なおかつエニカラーを追っていたロジカルな投資家は買っていただろう。

たまたま買った株やIPO株が急上昇するのとは訳が違う、まだ成長するVtuber業界で大手の利益成長継続のエニカラーがPER18倍という日本の一般グロース企業以下の割安さで買える。

ロジカルな投資家が危機から利益を出すのはこれが理由だ。


利益が出る、成長する企業が何かに巻き込まれたら、その影響が0に近いほど買うべきだ。

数ヶ月前に株価が崩壊したとしても、エニカラーに関係はない。


株価が急落したり、崩壊すればその企業は終わるのだろうか?

先に企業が問題を起こしたり、投資家を失望させるような結果を連発したなら分かる

そうではない企業の暴落はノイズで、適正以下のPERで買えばいい。


成長企業ならPERの修正

エニカラーならPER18倍から今は24倍と株価上昇でPER修正

さらに、成長企業は利益が伸びるので同じPERでも株価は上がっていく。

PERの正体は利益だ。


利益ある企業を低PERに捨て置くのは将来東大やMITに入れるような逸材を中学校にすら通わせないような異常な状態で、いずれ能力を発見され救われるw

株式は公開市場だから、なおさら発見されないことはない。



エニカラーの一例だけで十分分かるが、株価自体に意味はない。

PERはどうなっているのか?利益は出ているのか、成長しているのか?

それ以外はノイズであり、優れた企業のPERが適正から低下し続けることはない。



エニカラーは適正なPERを探しているが、18倍ではない。少なくとも修正がない限り今期は、

ROICと売上成長からすればPERは50倍でもおかしくないと思う。

でも私はVtuberのコンテンツを見たことがないので、市場の評価ができないから買えない。

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