保有する保険銘柄が1ヶ月で30%上昇。長期デュレーションがそこまで期待できるのか?

2021年12月15日水曜日

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メモ的に書いておく内容です。

保有する保険銘柄が1ヶ月で30%余り上昇し、年初来高値更新の通知が最近は連日聞くことも。じわじわと上がっている状況ではある。

決算とは関係がないようで、保険契約が大幅に改善する理由は特にないので銘柄に対しては成長よりも金利サイドの働きが織り込まれている可能性があるのかなと。

保険企業は長期金利サイドのデュレーションが重要であり、銀行のように短期デュレーションを気にする必要性は薄く、場合によって保険企業は長期債券の含み損は無視して満期までの金利と合わせた利益が大きいはずで、債券価格下落がそのまま保有資産下落として影響されるかは微妙なところ。


現在のインフレ下にあって、国債のイールドカーブはフラットに近づいており、長期サイドが微妙なままで短期金利が特に反応する場面もあり、イールドカーブ利ざやが恩恵を得られる水準とは思えない。インフレ解消で短期金利が片付くならいいが、長期金利と利ざやが拡大するだけの金融市場の状況とは見えず不透明。

ここで保険会社は短期の返済がないため長期デュレーションを主に気にすればいいけど、現在は長期金利が右肩上がりしておらず、超長期金利が長期に対してそこまで差をつけない。

テーパリングどころか、目先はFRBが資産を減らしていくことから金利が上がることを織り込んでいるような動きで保有している米株の保険株が好調でも良い状態ではなさそう。

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