このところChatGPTの勢いは凄まじく、シンギュラリティは近づいたとされている。
AI化が進めば労働力不足の日本は再び経済的に返り咲くこともできるだろう。
AI化で労働が代替される
AIがテーマとなるときにとりわけ注目されるのは仕事を奪われるという労働者サイドの問題です。
一般の仕事は将来、AIに代わられると…
過去30年で見ても簡単なIT技術に奪われた仕事は多くあり、感情労働が主役となってきた。
感情労働も実態はAIが担えるだろうAI化が全盛となる時代には、人間が対応を行うということが付加価値になるという逆説的な考えもできるだろう。
→例えば庶民にはAIで対応、太客には専門の人間が対応。
また、AIが仕事を奪い去ると言われているのは2030年以降とされるが、部分的に2025年から奪っていくスピードが加速するだろうと考えると、仕事の奪われが加速することを世の中がより認知すると予想できる。
AIに奪えないものは簡単に2つある
①資産
残念ながら人々が資産家に提供する労働力というのは資産には含まれないが、既に資産がある人はもっと進化したAIによる資産運用か、AIにより最大限の効率化をした産業からのリターンで資産が増えるだろう。
政府がベーシックインカム的な対策をした場合、人々の並びは同じになるため、配当を得たりする原資となる資産の差は致命的なままだろう。
また、AI化が進めば過度なパーソナライズ化か均質化の極端なところに分布すると予想しているので、現在でも資産価値のあるブランドはAIには作れないということで価値がいっそう爆発する可能性も高い。
つまり、非AI時代のモノとAI時代のモノという以前以後において、以前のモノの価値が上がる可能性がある。
また、ChatGPTの動きからMicrosoftやGoogleなど背後にテック富豪たちが見え隠れするため、AIは金持ちをより金持ちにするツールであることは間違いなく、AI化で民主主義や平等が強化されるというのは幻想だろうと思う。もしそうならば、AIの発展は大学や政府が主導していったはずであるが、民間主導で急成長するAIが平等に寄与するというのは見せかけだけだろう。
この点でも資産を増やすためにAIがあるために、AIは資産を奪えないと考えることもできる。
②容姿
日本のアニメ文化が世界中に広がっていますが、いかにオタク化しようが現実の人間がもっとも愛される対象であることは変わらないだろう。
そう考えると、容姿の優れたアイドル的な存在と均質的なそれ以外には途方も無い価値の差が今以上につく可能性がある。
というのも、人々が労働から大部分解放されるとすると、人々は今以上に感情労働的ないわゆる第3次産業などの人を相手としたビジネスが主流となるだろう。
いまは辛うじて業務で評価される人は容姿で勝てないと完全に勝てないルッキズムを生む可能性があるが、AI化でコミュニティ分断が容易になれば、コミュニティが求める容姿というのが金になるかもしれない。
AI時代にはスペシャルティか資産が評価の対象だろう
上の2つは奪えないものとして、あると有利な条件を書いたが、もっと有利な条件はスペシャルティだろうと思う。
ChatGPTのように人々を効率化するツールはこれからも絶え間なく登場する、効率化するツールを利用すれば、例えば外資系企業では音声認識で英語の議事録を自動で取って、それを自動で翻訳すれば英語力はなくても誤魔化せるだろうw
AI化ができていない企業に入社して、全業務をAIに任せてやっている振りができるかもしれないw
そんな時代に重要なのはスペシャルティだろう。
これからの時代は○○×AIが主題となる、その○○がスペシャルティである。
私が好きな投資家は最新のテクノロジーを駆使して効率化できる企業へ投資しろと書いていたんですが、AIを利用して従業員を半分にできるとか、効率が倍増するとか投資効果が上がる期待がAIにできるため、○○には凡庸な業界が入ってもいいかもしれない。
例えば、テレビ業界や新聞、地方スーパーがAIで利益がぐんぐん上がるかもしれない。
このスペシャルティというのはAIのではなく、AIを活用して効率化することができるスペシャルティで、AIを使える使えないの差が鮮明になる2024年以降は、企業買収してAI化で効率化して高値で売却するなどの3分企業合理化クッキングが流行るかもしれないw
AI時代というのは、AIに奪われないモノを持っている、AIを駆使して勝者側につくのかを迫るもので、ChatGPTが流行っているがAIアルゴリズムというのは実社会では恐ろしいほど活用されていない。
AI化は始まったばかりであり、ChatGPTでさえ開始の鐘を鳴らせていないと個人的に思っている。