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Steamでの購入、アプリストアのコード購入でのキャッシュバックが毎月貰えるというPC/スマホ/家庭用ハードの幅広いゲーマーに高い還元をしていたセゾンゲーミングカード
私の投資先のクレディセゾンが展開する国内で唯一のゲーム専用のクレジットカードでしたが、発行終了&来年に利用停止となってしまうようです。
終了時期
ゲーマー向けクレジットカード「セゾンゲーミングカードDigital」,2025年3月末にサービス終了
来年のサービス終了にともない,9月11日以降の新規入会を停止し,ゲームギフトコードの購入は9月30日まで,ゲーミングコインの付与は2025年1月31日付与分が最終となる。
2025年2月1日から3月31日までは,クレジット機能のみの利用に制限され,3月31日をもって自動解約となる予定だ。
セゾンゲーミングカードはSteamでの購入で15%還元(毎月1000ポイントまで)という内容で、とりあえず月に1万円以上買う私にとっては1000円分のAmazonギフト券が毎月貰える最高の還元環境でした。
他の還元も10%以上の内容が多く、上限金額はありますが最低限の使用の場合の還元はバグっていたので改悪はあるのかな?と思っていましたが、一瞬で終了となりましたw
なぜ、終了するのかの考察
まずゲーム特化の還元率の高さと年会費無料という点で若者向けに発行していたカードですが、若者では年の使用量が少ないので還元を上回る利益は出せなかったのでしょう。
流石にゲーマーと言っても、Steamでの利用が2%還元みたいな継続可能な現実的な数字だと、私のように毎月数万円以上を安定してSteamで使う人か、ゲームアプリの廃課金者への還元をしたとしても想定ユーザーは圧倒的に少ないと思います。
セゾンはゲーミングカード廃止と同時に様々な変更を発表しており、年会費や手数料が発生するカードができたり、収益性を上げるために全体的な改革をしています。
クレディセゾン、2026年度までにプレミアム層と法人顧客のショッピング取扱高を55%まで高める
ショッピングのプレミアム会員構成比は25%、プレミアム層の年の平均利用単価は60万円。
2026年度までに年に60万円以上使うユーザーを増やしたいようなので、若者向けの還元は減らしていく方針だろうと思います。
また、一般カード利用者をゴールド会員に招待するなど、利用を増やすための施策を打ってくるでしょう。
年に5万円以上使うユーザーを55%にしたい場合、複数のカードを作るよう促す、現在使っていないユーザーへ手数料を発生させ減らすなど囲い込みに近いのかなと思います。
この点で、ゲーミングカードは上のゴールド/プラチナがないので招待する先がないですし、還元の上限金額的に月5万円使うユーザーは限定的なので見直しもなく終了させたと見れますね。
ゲームユーザーが国内でもっとお金を使うなら新ゲーミングカードが有り得そうですが、私のように年に100万円近くゲームに投じるユーザー層はそんなにいないのでプレミアムなゲーミングカードは今世紀は期待できそうにないですね。
投資家的観点から見れば
年間の支出に占めるクレジットカードの比率の高い層を狙っている点で、年会費が前提のユーザーが増えるなら使用頻度の低い年会費0ユーザーと比べて利益率がかなり違うので将来の利益が増える可能性があります。
他方で、ネット上では改悪なのでユーザー離れの可能性があり、Xでのクレディセゾンの評判はかなり悪いですw
お得のためにクレジットカードを複数持っている人は一枚あたりの利用額は小さいので、還元を集約的にして2枚くらいのカードの使い分けで囲い込みにいくのが各社の戦略になりそうですね。
クレジットカード会社はインフレに合わせて年会費の引き上げができますし、インフレでユーザーの利用額が増えれば価格改定せずに取り扱い額は増えるので、どう年間の利用額の多いユーザーを引っ張るかの苛烈な競争になりそうです。
日本の現金比率も下がっているので、市場としては追い風ですがQR決済がかなり強いので、クレジットカード会社は同業以外に競争相手がいるので、全体への還元強化で発行数増加は専業だと投資家がうるさそうなのでゲーミングカードのように終了するカードが出てくるかもしれませんね。