チームスピリットのコンセプトムービー。SAMのうち市場シェアが想定ターゲット層で0.9%だが、将来性はあるのか?

2021年12月24日金曜日

フルツチthings ブログ

t f B! P L

チームスピリットの調査では管理職の半数以上がコロナ以降でマネジメントが大変になったと答えており、彼らが提供する企業効率化ツールなるものの必要性は高いように見え、市場の拡大も期待できます。

大企業の中間管理職の約6割がコロナ禍で「マネジメントの難易度が上がった」と回答身体的負担・疲労感が増えた役職者は3割以上も


日本ではIT人材の割合が米国の半分で、導入も少ないことが問題でIT人材の労働問題と同時に社会の浸透の薄さと市場の拡大余地は欧米以上にあることが日本のIT事情からは見え、日本のIT化はまだまだ先のように見えます。AWSやセールスフォース、MS、Googleが企業アプリで強いですが、純日本製もあるにはあり、部分的であれ使う企業もあるようです。

 

チームスピリットは顧客のニーズを聞き、使いやすいインターフェースを維持していき月額制料金で使用企業が増えるほど利益が増えていくSaas企業になると思われます。

日本は働き方改革やより統一して洗練された職場一括管理アプリなるものを求めているため、工場やオフィスを中心に必要性の高さから導入が増えてきているようです。

こういったアプリケーションは一度浸透してしまえば、よほど魅力的でない限りは新規参入はできてもシェアを奪うのは難しい(全体で使用するため)と思われ、拡大していく市場をどうやって獲得していくのかがチームスピリットの課題のように思います。

チームスピリットはROEが低下しているのが投資家から忌避される理由となりそうですが、売上成長は二桁を維持しており、中堅企業以上のメインターゲット層を獲得するために成長投資をしており、EXなど新規サービスを2021年には投入しています。2024~2026年に黒字化を目指しているようで、Saas形態ならFCFを維持、想定しやすいため成長投資の現実性は高いように見え、EXの次のオプション機能も追加していくことでニーズを狙う姿勢は、市場で彼らのサービスが高品質と伝われば導入が進むでしょうし、大企業で導入されれば系列も使用するために利用者数の増加に期待できるでしょう。勤怠管理や一元化管理においては自社開発などの独自カスタマイズは汎用性に欠けるため、オプションを追加していくチームスピリットの企業戦略は堅実で成長性が見込めるようで動向を注視しておきたい。

現状のチームスピリットのネックは人材投資を中心に研究開発であり赤字である点です、これは成長フェーズでは必要なことで競争に大敗しない限りは問題化することはないでしょう。

ただ、私は他のサービスをフォローしていて、そちらは海外製ですが大企業も使い始めているサービスが日本に上陸しており、個人的には潜在的な競争相手になりそうな別サービスの動向も気にしておかないといけません。

QooQ