AI時代の到来とインフレ終了で意味的消費の価値が再びインフレする

2023年4月15日土曜日

雑記

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ただ商品のコスパが良いからとか、安いからという理由で消費するのは単純な所有や消費のための消費であり、この価値は2021年後半から多少のインフレをしていますが、AIの到来も相まって、意味的消費に注目しています。



意味的消費とは

例えばですが、安い物、コスパが良いものというのがそれこそが最大の理由で情緒がありません。=ストーリーがないわけで、そこにブランド価値など意味はつかないでしょう。


意味的消費とは社会的価値や文化的価値、あるいはストーリーなど消費が単発で終わらないような消費を指すことが多いです。



私が身近なところで例を出すと、大手のゲームを買うよりも、インディースタジオに購入あるいはクラウドファンディングで消費するほうが意味があります。

大手ゲーム会社には歴史や文化はあるでしょうが、新しいスタジオがゲーム開発で発展していくには新たな価値やストーリーがあるはずで、そこに投じる意味のほうが比較すれば高いです。



あるいは腕時計を例にすると、○○の人のために作られたというコンセプトはそれ自体がストーリーや価値であり、そこには利便性もありますが、例えば国産腕時計で伝統工芸とコラボした数量限定商品というのは文化的でありストーリーがあり、量産品ではないという価値があります。

ここに資産価値を見出す人もいますが、資産価値はブランドに付随してくるもので、人が欲しいと思う欲望そのものであり、これは意味が高く、不便なものでも価値はつくと考えると、別に意味的消費でなくても資産価値は付随します。





AI時代は意味的消費を加速させるか?

例えばですが、AIによって1960年代のレガシーが再コンセプト化された!という商品が出たとしましょう。AI以外にストーリーや意味がつかないとこの消費は売れないでしょう。



AIでは過去のデータを勉強することでそれらしいものや新しいと思われるものを簡単に無限に生成できます。

ただ、世の中に出ていない失敗作品はAIが学びづらい対象で、ここは人間が未だに持っていると思いますが、AIが作れるものは成功品を集めたそれらしい物程度でしかありません。



意味的消費の現代では、誰が作ったかも意味ですし、どこが作ったかも意味になり、さらには地域を対象としたコンセプトや色々あるでしょう。

現代美術でさえ、近代と中世では書かれ方の意味合いが変化しており、現代の美術は意味が重視されます。ゆえに昔の作品の方がぱっ見では良い絵に見えますがw



少なからず、過去から大量生産できるAIが溢れるほど、わざわざ人の手で生み出したという価値はインフレし続ける可能性があります。




便利がデフレしていく世界

量産品かつ便利なものは、基本的に安いものに成り下がっているでしょう。

それで人々の生活は豊かになっていますが、意味的消費ではないオールドなところでは、中国製など安い地域で作られたという前提があり、デフレしています。

国産に拘って高い料金を払うのは、それが一つの文化的な意味的消費でしょうが、利便性を追求した現代は意味的消費が拡がる一方でデフレ化=低利益化で低賃金労働が常態化しています。


他方、意味的消費の世界では不便でも意味があるとされれば、便利なものよりもっと高い料金で消費されています。



この便利さのデフレ化は日本がもっともダメージを負った感があり、製造業は中国に負け、商品の不正や低品質化を招いています。

さらにAI登場によって、ここに抗っていたIT関係や士業は短期はAIを有効活用、長期ではAIにより駆逐という未来が見えているため、便利さと成長があり、そこに意味があまり必要なかった仕事さえ危ない可能性があるわけです。


つまり、意味的消費を提供できる人々は現在でも高い利益率ですが、AIには難しい領域なので簡単に打倒できないでしょう。

AIを使えば簡単にパクることは可能だと思いますが、意味的消費をする人は継続性や感度が高いので、便利さや安さ程度に囚われている人と違ってロイヤルティも高いです。

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