私がメイン活動としている投資の世界は実力者たちが切磋琢磨する世界ですが、非常に興味深い点があります。
永遠の勝者はそこまでいない
私が尊敬する投資家はウォーレン・バフェットですが、彼は経営でも素晴らしい成果を出しており、そもそも世界トップ10に入るようなバークシャー・ハサウェイを経営する彼は投資家の域を出ています。
それを除いて考えても、投資で常に勝っている人が少ないのが投資の面白さの理由です。
投資の世界は正解の投資方法が存在しません。
投資の世界にあるのは、その状況において最善の投資方法であり、最善の投資方法=勝者というのが変化していくのです。
つまり、ある方法で利益を出して有名になった投資家もフェーズが変わると連続で負け続ける状況になる世界で、スポーツの世界は年齢でそれがありますが、投資の世界は年齢に関係なく起きるのが理不尽であり、誰にでもチャンスがある点です。
投資の世界の循環
バブルという言葉を嫌う人もいるでしょうが、日本を除いた世界はバブルが形成され、それが崩壊したら金融政策で立ち直って、再びバブルに向かうというのが常です。
大きなバブルは稀ですが、小規模なバブル程度であれば数年に1度はあるでしょう。
このバブルと崩壊も一つの循環で、日本はバブル崩壊から循環が死にましたが、この資本の回転と財政金融政策で立ち直ることで資本が成長と質の高いところへ流れ、経済は循環します。
この過程で勝利する投資方法も変わります
①バリュー株投資
②グロース株投資
③債券
④不動産
⑤農地
⑥鉱山
⑦暗号資産
⑧腕時計
⑨〜? その他
株式だけで見てもいくらでも選択肢があり、人はいつだってどの資産に投資してもいいわけで、勝利する投資方法は未来にしか分かりませんが、永続的な勝利方法がない世界です。
経済のシステムや状況が変われば、ある日突然に負け組投資が勝ち組に変わるため、投資家はいつだって勝つ可能性があり、そこを考える意味があるのが面白く、大衆投資家が上がっているからという理由で無限大のリスクを背負っている間に、本質的価値を見定め続けるわけです。
例えばですが、日本のバブル崩壊のときは崩壊直前から株を売り始めていた人もいるわけですし、あの当時の日本長期債を買っていた人は株価が崩壊していく10年間、債券から高い金利をもらい、景気低迷で債券価格が上がったので売ることもできるという、人々がいないところに利があったわけです。
昔は銀行金利でお金が増えたと老人が言いますが、それは資本循環がまとまな国だったからであり、なら預金でなく国債の長期債を買っていれば、その高い金利を長期間享受できたので勝者になれたわけです。
リーマンショックでも商業不動産のリートなど、震源地でない不動産証券を二束三文で買って成功者になった人もいるため、投資の世界は面白いストーリーに溢れています。