なぜ銀行破綻が相次いでいるかの答え

2023年5月1日月曜日

経済

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暗号資産系金融機関から始まった銀行の破綻劇は、シリコンバレー銀行というスタートアップの成長を担う銀行の破綻から、スイスの大手金融機関のクレディ・スイス、さらには富裕層向けに強いファーストリパブリックバンクと金融機関の破綻が続いています。


既に金融機関の破綻額ではリーマンショックを超えている状態で、ここから中小が総崩れするとリーマンショックのように破綻数も多いうという状態になりそうです。




なぜここまで破綻しているか?

今時点で破綻した金融機関は全て問題のある金融機関であり、まともな事業がメインの中小機関は普通に耐えれています。


暗号資産やスタートアップなど預金者が脆弱だった機関

富裕層など資金が抜ける際の規模がデカすぎる機関

このパターンが大きな影響を受けているため、例えば普通のコマースや地域銀行は火種はあれど、規模が膨らんでいなかったところはまだ大丈夫です。


破綻の理由ですが、FRBによるところが最大の理由でしょう。



破綻の理由

このところの銀行破綻はわざとやっている人もいるでしょう

まず銀行というのは預金者から資金を集めたり、債券などで集めます。

それを貸付や債券で運用するのが基本ですが・・・


2020年からの金融緩和で一部の金融機関は多くの資金が集まりすぎました。

2022年からの金融引締で一部の金融機関は多くの資金が不安定化しました。

上の2つの動きだけで十分に破綻は説明できていると思いますが、金融緩和で集まった資金が金融引締で脆弱となり、預金者が引き出すことで銀行は返せないので破綻しているだけです。




戦犯はFRB?

日本人や日本の報道機関はよく言っていました、アメリカは利上げで正常化に向かっている

アメリカは利上げでインフレを抑えようとしている




金融で世界を不安定化させているのはアメリカそのものです。



時系列

①2020年のFRBによる金融緩和で溢れた資金は多くが銀行に入る

②多くの資金が入った銀行は運用が必要になり、貸し出しと債券を増やす(金利が低い低レベルな貸し出しと割高な債券)

③金利が低い時代で貸し出しするも足りず、債券運用のみが増える

④しかし、FRBが2022年から近年で最高レベルの利上げを開始

⑤増えすぎた預金を運用していた金融機関は債券の損失が膨らみだす、貸し出しは需要が無限に減る

⑥2023年、急速な利上げの出口が見えるも、一部の銀行で財務危機が囁かれる(SNSによる風説の流布)

⑦SNSで発生したパニックが銀行の取り付け騒ぎを発生、債券の含み損で返しきれない銀行は破綻

⑧銀行ショートをしていた一部のスマートマネーは圧倒的な利益

⑨一部の銀行においては状態が似ているため、次の金融機関を破綻させる勢力がいて連鎖というよりはイナゴが移動

⑩いま→ファーストリパブリックバンクが破綻


こういった時系列でしょうか?

FRBの緩和が生んだマネーが無理な運用を招きました。

FRBの引き締めが生んだ債券の損失が銀行の財務にダメージを与えました。

銀行は取り付け騒ぎが起きれば基本的に破綻するものですが、利上げが終わりそうなときになぜか発生した取り付け騒ぎの連続は連鎖というよりは、狙っている人々が次々と標的を移しているように見えます。



アメリカの金融機関で似たような運営は他にもあるでしょうから、連鎖というよりは同じ手法で破綻させることができるでしょう

破綻を誘発しているのはSNSですが…

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