私は大学卒業を今年迎え、メインの収入源が投資になって学生から個人投資家にジョブチェンジを果たしたのですが常にリターンを得るために考えていることがあります。
①市場の平均リターンは優位な展開か?
日本株に投資刷る場合、ベンチマークとして日経平均株価かTOPIXという株価指標を使います。偏差値みたいなものですね。
この2つの指数が今後上がる可能性が高いのか?
これは目先の大企業の利益予想や金利、平均回帰などから一定程度は計算できます。
例えばPERや配当をベースに日経平均株価を見る場合、現在は44000円まで上がっていますが、30000万円を下回ることはないです。
上昇トレンドであれば下落の抵抗ラインがあり、そこを突破して突破した悲惨な相場で最後の下落限界ラインを知っておけばそこがもっともリターンが高い状況になります。
仮に日経平均株価の高値を48000円と計算したなら、44000円からでは10%程度のリターンしかないです。
個別株でベータという指数とどう動くかの相関のようなもので、高いベータ=日経平均株価が5%上がれば10%上がるような個別株を組み込んで日経平均株価が上がる前提で超過リターンを狙うことができます。
ただ、高ベータ銘柄は下がる場合では日経平均株価より下落するため基本的にはリスクよりリターンが高い場面で買う銘柄です。
逆に市場が平均より高い過熱な状況で目先に業績が大きく上がる予想や予想外の業績向上がないのに高ベータ株を買えば日経平均株価が20%下落する局面で半値になることもあり、ここは目先の判断を自分でしないといけないです。
目先の高値が自分の想定を超えたなら、キャパオーバーと見て売却することもいつでもできるので、自分が思った以上の株価になったなら十分以上な超過リターンが蓄積されているので休むのも手です。
②投資先の優れている点と市場の乖離
私は資金がダブついているので投資先を月3回くらいで増やしています。
投資先に求めるのは2点で業界平均より優れた点がある、あるいは業界上位並みだけど評価が業界下位やあるいは最下位。
たまにスーパーな銘柄で業界より優れてかつ評価が最下位あたりという勝ち確銘柄に出会えたりします。
仮に国内で独占的な上場企業で競合がいない場合は成長率と過去の同じ銘柄の評価で割安なら買ったりしますが、確実性を高めるなら比較できる銘柄のほうがやりやすいです。
例えば年率25%利益が増えている企業があったとしてPERが15倍だったとしましょう。
まずないですが、例えば25%成長するけど本決算がいつも渋くて増益が数%予想で出してきて、2Q3Qに上方修正で本決算も上振れする企業があればPER評価は難しいですが、本来の成長率をPERに当てはめて投資したりします。
PER15倍で増益幅が3%なら妥当か銘柄によっては売っていいですが、これが期中に25%増益になるならPERは上方修正のタイミングで大きく低下し平均PERが15倍より上なら株価は平均PERに向けて修正していく可能性が高いです。
私の投資先の丸千代山岡家は投資当時は①PERがラーメンチェーンで最低ライン、②成長率は十分高い、③上方修正される確率が高い、④平均PERより遥かに下のよくばりセットで投資して現在は半年かそこらで130%程度のリターンになっています。
自分の投資条件に合致する点が多い企業が出現すれば、そこに再現性があるなら勝ちパターンとして発見数は月1未満でも高い勝率と高い平均リターンで勝負しやすいです。
③増益はいつか株価に反映される
銘柄をリサーチしていけば堅実に利益が成長しているのに株価は横ばいあるいは高値から低い位置にある銘柄もあります。
上の書き方ならPERだけが下がっていくような銘柄ですね。
過去にPER100倍など異常に高ければ別ですが、まだ成長性があるのにPER30倍から15倍の市場並みまで落ちていれば、成長が続けば確実にどこかで株価に反映されます。
仮に30%成長の企業が平均PER15倍で15倍からほぼ動かないとしたら株価は30%ずつ毎年上がっていくことに本来はなります。
これは高成長企業に言え、PER40倍で50%増益とか高い増益幅の企業は株価は保ちながらPERだけ下がることはよくあり、ここに上方修正やさらなる本決算からの増益があれば株価は一定期間上がらなかった分を短期で高騰して埋めることがあります。
逆に、PERがだだ下がりだけど業績の下方修正でPERが上に跳ね上がって株価は下落トレンドみたいな銘柄も多くあるので業績が右肩上がりかをQonQや優れたポイント、あるいは決算から利益回収とか増益のための施策を読んで賛同や理解できたら買いやすいです。
④割高さの解消は時間がかかる
逆に株価が上がりすぎてPER、PBRなど色んな指標から割高になった銘柄は一気に半値になることもありますが数年かけて下落を続けることもあります。
それは期待が残っている銘柄に多く、期待を常に超えれないと株価は確実に下落していきます。
割高株の解消方法は2つが基本で、①大幅増益でPERが適正になる②株価下落のどちらかです。
①の場合、PER50倍の銘柄が株価上昇しても50%増益が毎年出てくれば、PER50倍な限りは自社株買い等を除いて50%のリターンに近づきます。
②なら株価100円が短期で1500円になったとして業績はそこまでなら、100円まで戻ることはないにせよ200円に下落しても本来よりは割高で指標次第で着地点は変わってきます。
②でも業績さえ成長していれば下値自体は上がるので500円が本来の評価まで成長することもあります。上昇が急ピッチすぎれば流石に15倍の利益成長を短期で実現する企業は難しいので最後は株価が半値以下になって終わるのが基本です。
個別株の材料やテーマ性など上昇の要因は必ずあるので、例えばテーマで上がった銘柄ならテーマが健在の間は元の値まで一気に戻ることはそうないため数年間で元の下値より下がるという長期下落もあり、ポートフォリオに含み損で抱える銘柄タイプではないです。
⑤今の相場は自分に得意か?
これは考えていることですが、自分の投資タイプが相場に合う合わないがあります。
例えば半導体株を一切やらない人が、半導体などハイテク株中心に上がる相場で売買するのは徒労に終わる可能性が高く、その周辺で反応するか、それを無視するグレートな銘柄に投資できていないといけないです。
過度に集中したポートフォリオでないなら調整で相場に合わせるのが合理的ですが、自分の知らない業界が盛り上がっているときにポートフォリオに3割程度でも詳しくない銘柄を入れるのはリスクが高まり、テーマが弱ってくれば相場に合わせた分が弱点にさえなるので割り切ってこれとこれを投資候補として相場の下落に巻き込まれたら絶対買おう!など分析だけに留めてもいいですし、私はそうすることが多いです。
相場によってトレンドは常に変わりますが、ゲームではないので楽しそう!で知らないところにアタックするのは危険で、知りもしないテーマに自分の資産の一部で数百万円程度だとしてもリスクに晒すのは避けた方がいいでしょう。
自分が得意な相場が分かっていれば、自分の買うタイミングはもっともリスク・リターンで有利なタイミングで上手く周回できれば得意な相場のたびに資産が30%、50%と増えていきます。
私の場合は業績発表付近の空白は得意で四半期ごとに30〜50%のリターンを取れる銘柄は複数あり、影響や今後が計算できる相場急落で買いに回るのも得意なのでここで50%以上のリターンが取れるため得意な相場と投資先候補さえ用意できていれば超過リターンは十分に取れています。
人によりますが高値を取り続ける、割高でも買っていくのが得意な人や、上手くテーマ初期から乗っていく人など人によって様々でしょう。