コーエーテクモゲームスの四半期決算が近いので1月末の資料を読んでいたんですが、これがなかなか結構面白い。
売上高や営利、経常利益共に過去最高になっているのは素晴らしい点ですが。
この経常利益 380億円の内訳の149億円が投資による利益からという点です。襟川恵子氏の投資法はインタビューで時々取り上げられますが、利益を支える1つの柱として投資利益が莫大なものとなっているわけですね。
もともと家族が株をやっていた資産家の家系なようで、ゲーム会社に異色の利益源があるコーエーテクモゲームスは一つの強みでしょう。
さて、次はゲーム関連の要素です。
コーエーテクモゲームスは最近は海外売上が国内を上回るようになりましたが、特にダウンロード版に限定すると海外主体となっています。増減率も凄まじい増加をしているので、Steamへの積極的なタイトル供給や、三國無双8 EmpiresのSteam版同時発売などはDL版のインセンティブを高める要素の一つだと思いました。
逆に日本国内のDL数が前年比でほぼ同じなのは逆に凄い現象で、国内売上の完全停滞を示すようにも思います。
売上を機種などで分けるとパッケージは減少しています。これは海外もあるので当然でしょう。
DLCの増加が12%もあり、ほぼどの作品にもあるシーズンパス戦略が効いているように思います。
スマホとソーシャルゲームは力を入れているために67%の伸びというのは、かなりの成長で、既にコーエーテクモゲームスはソシャゲの会社といっていい売上比率になっています。
パッケージという部分がいわゆる買い切りの無双や信長の野望や三國志シリーズなどなので、前年比の売上成長はほとんどソシャゲ部門の影響。
三國志覇道はCMをよく見ますし、IPを活用した三國志 戦略版などが好調なよう。
IPとしての三國志はまだまだ健在で、ナンバリングと差別化できてしまったソシャゲは普通に看板になってしまう気がしますね。