恵方巻、バレンタイン…ブームを作るのは広告やマーケティング業界。それは永遠の真理

2023年2月7日火曜日

雑記

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恵方巻やバレンタインなどなど、企業がモノを売るチャンスがあるイベントは年に何度もあり、穿った人々は企業の戦略だ!そんな文化はなかった!と言いますね。


ただ、土用の丑の日というのも元々は夏に売れない鰻を売るために当時のマーケーターが考えついたことで、時間が経って文化として定着しました。


広告やマーケティング業というのは流行りを作り、文化を創り出す存在です。

これは昔から変わりませんし、今後も変わらないだろうと思います。



企業の戦略に乗らないぞ!と考える人は下の全部が不可能になります。

  • ゲームへログインさせるための定期的な通知や定期的なイベント
  • 乗り換えさせないためのゲームストアの定期的なセール、季節イベント
  • マクドナルドなどセット商品の購入
  • 飲食店の価格帯でちょうど真ん中のメニューの選択
  • アイドルの握手券や限定品ABC
  • コラボイベント

基本的に企業は資金を投じて何かしら人々を最大的に引きつける戦略あるいは、利益率の高い限定した層にのみ刺さる戦略を日々実行しています。


例えば旅行会社がオフシーズンに格安のツアーやチケットを販売するなら、そのときは需要が限りなく0に近いため需要を作り出しているわけです。



マクドナルドなどのセット商品は単価の高い商品を単品で買う人が10人中3人としても、セットでポテトと飲み物をつけて多少単価を下げて10人中7人に売れば最大利益は増えるという手法です。

これは期待値のようなデータを取って、この商品だけに○○円は出せないけど、あれとこれだとこれが○○円で買えるからお得!と買うわけです。

これは飲食店だけでなく、通販やソフトウェアなど幅広く使われ、本来売れない相手に売ることができる点では需要を作り出しています。




企業戦略に乗ろうじゃないか!

できる限り利益率の低いもの、食べ放題で元を取ってやろうみたいな考えは何も生み出さないでしょう。

もしそれでお店か企業が潰れれば、失業者が生まれて社会不安が増大する効果だけです。



私は初めての確定申告が高校生のときだったので税に関しては否応なしに知ることになりましたが、利益率が高い企業は節税や減税が難しくなるので結果的に税収という社会還元がされます。

逆に利益率がそこまでない企業は節税が比較的楽な上に税率まで低いので、生産性は低く、経営者や役員は資金自体は自由に使えて、納税額は少ないという状況になります。



利益率が高い企業というのは顧客が企業に理解を示し、広告が必要ない企業なので稀有ではあります。が、広告をばんばん打って、競争して、それで国民は安いモノのみを欲しがる状況だと結果的に生産性、利益率、還元、法人税と総じて下がっていく状況になるでしょう。


スーパーマーケットが最大の利益率を上がるためには、最大限のコストカットをして限界利益率の引き下げ競争に勝利し、とにかく安く作り=PB、安く運び、無駄を徹底的に省いて、広告を打ちます。広告になるのが恵方巻などの季節性のある商品。

スーパーマーケットが広告を打つのも無駄と思う人もいるでしょうが、ならウォルマート系列が日本を支配できていない疑問に立ち向かうべきでしょう。

ウォルマートのエブリデイロープライスは広告もカットすることで最安値を維持する行為ですが、日本だと広告の品みたいな客足を得るための商品を出すことが必要となるのでまだガラパゴス化しています。

コストコも流行っていますが、独り身で忙しい人がコストコで買って長期保存してと考えると広告の品を狙っていた方が楽です。



各企業や各業界は色々やっていますが、最近の我々若者はやることが多く、ロープライスで無限の時間を消費できるようになったので、広告は機能しづらくなりマーケティング手法が重視されるようになっています。

それでも、自分が好きなモノやコトなら企業の戦略通りに動いている消費者が圧倒的大多数の状態で、企業戦略には乗らない!広告業界が生み出すブームに乗らない!と馬鹿にするのは、ほとんどの場合は自己矛盾とセットになっています。



個人的に一番幸せなのは、企業の戦略と分かりきっていて理解していても乗っている人ですね。それを成功させる企業は強烈な中毒性や独占かブランドがあるのでしょう。

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