インディーゲームを中心にYoutubeで動画投稿しているフルツチです。
最近は再生数や登録者もニッチジャンルに特化している割には伸びているので、多くの連絡をインディーゲームの開発者やプロモーションを担当している方からいただきます。
私は取り上げる側ですが、このパブリッシャーは戦略的にSNS活用しているなと関心することも多いので、インディーゲームをプロモーションするというマーケティングの観点から大変さを考えてみます。
先に書いておきますが、私は紹介してくれ!と言われて協力する形で取り上げることはありますが、DL数に応じたキックバックとか、動画を作った成果の報酬をもらっての活動は1度もしたことがありませんし断っています。
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インディーゲームはSNSでのバズリ、大手chの取り上げが大成功には必須
私のチャンネルは取り上げる対象がインディーゲームなので、バグがあっても、バランスが悪くてもゲーム性に一つでも魅力を感じれば取り上げます。
逆に言うと、私の趣向から外れたらお金をもらっても取り上げません。
他方で大手チャンネルでは話題性が一定ないと取り上げづらいです。
大成功するゲームだとあのチャンネルもこのチャンネルも動画や配信をしている!という一体感があります。
昨年大バズリしたパルワールドは配信者向けに発売前からゲームを提供して同じタイミングでコンテンツが一気に出るようにマーケティングしており、国内外で一斉に動画や配信が投稿されたことで発売前に盛り上がっていました。
ゲーム性的に普通に出していてもパルワールドは成功していたでしょうが、露出を一気に増やすという点では配信者の活用はゲームでは大きな要因であり、そこからウィッシュリスト数が増える→Steamなら近日配信の欄で上位にくるから露出がさらに増えると発見されやすくなります。
インディーゲームのプロモーションは難しい
成功するクオリティのインディーゲームはある程度の資本を元々持っているパターンが多く、パルワールドは前作や違う事業で資金を持っている開発元だったのでクオリティが抜けていました。
海外のインディーゲームだとパブリッシャーと呼ばれるゲーム開発から翻訳、マーケティングを支援する大きな資本が入っており、パブリッシャーがいればインディーゲームでも日本語対応&日本の配信者に先行プレイのために提供するというマーケティングをしているところはあります。
それができない規模のインディーゲーム開発者の方から多くの連絡をもらっている私からすれば、資本力を活かした展開ができない一番多い層は配信者に取り上げてみませんか?ゲームキーを提供しますよ?と地道に活動しています。
日本でもインディーゲームのリアルイベントがありますが、あれも関係者やニッチな人がメインなので世間に広めるという点ではバズりまでいくのは少数です。
ゲームは面白さがあれば売れると言う人もいますが、ジャンルによっては極めて難しいと思います。
例えば面白いアクションゲームをインディーが作っても、アクションはインディーも大手も多いので持続性はなく、続編までいけるパターンは極めて低いです。
8番出口のようにジャンルを開拓できたらいいですが、ジャンル開拓からリーダーになるのはもっと難しいでしょう。
ヴァンサバや8番出口は面白さから評価が高いところに、多くの配信者が取り上げていったことでゲームをやる世間に広まっていって、果ては超大手や芸能人まで広まったので最初の入り口として面白さは前提条件で、その先は必要条件が増えていくイメージです。
Steamだと一瞬で埋もれる
Steamで評価が高いとされるゲームだと上位10位に留まれる少数の超人気ゲームがあるのは事実ですが、ここはプロモーションなんて既に不要なコミュニティも完成された作品が多く、それがない一瞬だけ入るゲームは消えていくのが常です。
ほとんどのインディーゲームはランキング上位に入ることも難しいので、どんどん出てくる新作のラッシュに即座に埋もれることになります。
例えば早期アクセスでゲームを出したとすれば、次に新作欄に登場するのは正式リリースしたタイミングだけです。その間はいくらアップデートしても、アップデートで人口爆発させないと埋もれたままになってしまいます。
早期アクセスがアップデートで進化していく点で、新作を出しても早期アクセスの同ジャンルとも常に争うことになります。
なので、ゲームを出すタイミングも戦略的には重要だと思っていて、同ジャンルの大手が出るタイミングや、たまたま他作品がバズってしまうと埋もれざるを得ないでしょう。
発売日付近が基本的にピークになりがちなところで爆発力を持続させるには、パルワールドのように発売前からの動画等の発信から発売日から一気にユーザーを増やし、同時に高いレビューを獲得して新規を増やしていきながらアップデートで過去最高のユーザー数を更新&維持していく必要があります。
パルワールドの人気爆発はSNSで私自身が体感しており、パルワールドのSNS運営は常に何かを達成するたびに〇〇達成!みたいに勢いを示す発信が公式からされていました。
国内なら大手ゲームが発売する期間はインディーはバズりづらい
今年は三國無双ORIGINS、Kingdom Come: Deliverance II、Monster Hunter Wilds、シドマイヤーズ シヴィライゼーション VIIなど配信者を引き込むゲームだ多数出ています。
他にも色々あるでしょうが、無双アビスも短期的にはアクションやローグライトの話題を吸収しています。
配信者は数字が伸びるゲームを取り上げるのが基本となるので、大手の人気ゲームや評価の高いゲームが出てこれば優先的に取り上げるのはそちらとなり、インディーゲームの取り上げられる確率は低下します。もともと数が多くて取り上げられる絶対数が少ないインディーゲームは大手の空白地帯のタイミングでタイミング良くバズるパターンもありますが、今年は今のところは大作が連発しているので3月までないのかー?という印象です。
ちなみに配信者が大手ゲームを取り上げると書きましたが、当然ですが一般ユーザーもメインは大手ゲームをやるのが基本なので全体としてそっぽを向く期間と言えそうです。
ただ、今はインディーゲームでも体験版から日本語対応が増えてきており、以前よりも遊びやすいゲームが増えており、インディーゲーム=ハズレや低品質はかなり減ってきています。
アイデア勝負は未だにインディーゲームは素晴らしい物が多いので、今後もインディーゲームを発掘していくのに時間を費やしたい。