体験版からプレイし、本編でもパトロンの豪邸という最終要素まで進めたので感想を書きます。
ゲーム概要
プラットフォーム:PC
発売日:2021年8月11日
開発&販売:Overseer Games
ジャンル:サバイバル/街づくり
最も大変なのは序盤 1~2年目
サバイバル要素の強い街づくりゲームでありがちな「過酷な冬」「食糧難」、これはゲーム開始1〜2年目に襲ってきて、最初の対処が大変なゲームでした。
初期物資では難易度普通以上では1年目の分すらないため、薪と食料の確保に最大限のリソースを割いていく必要があり、ここに街を築いていく!という感じが強くていいです。
そのため余裕が全くないのがマイナスな面かなと思います、最高難易度+過酷な環境を選択した場合は開始2ヶ月で薪が尽きるため、初月に生産体制を構築するというひやっひやの展開で個人的には楽しめましたが、ゲームのルール的なのを知らないと普通に詰みます。
序盤を超えたら''かなり楽''
ゲームのシステムとして、施設の強化が非常に重要で、1年目は3施設だけ作って「とにかく強化する」ことがセオリーです。また、この方法で2年目以降も越せるため、最初のセオリーを知っていたら詰む要素は解消されます。
その後は人口の増加に合わせて、道具や家具、服など生産して住民のニーズを解消するフェーズに移ります。街の発展による必要資源の数が増えていくのが少し煩雑でたいへんです。
服のためには〜、この施設は薪がいるな、冬越す分を考えて〜、ろうそく!?全然ないな、など様々な資源不足…というかバランス不足を調整していくのが中盤以降の楽しみでした。
必要資源が違う街づくりゲームと違う楽しさ
木材がゲームを通して必須資源です、それだけなら他のゲームでも類似しますが…
木材と同時にお金が最後まで必要な''資源''です。建設、強化、研究、政策、交易。街の運営の全要素にお金が必要で、ほとんどは税収から入るため、序盤〜中盤はお金の管理が大変でした。
研究を進めすぎると強化できず、強化したら建設できずなどなど。とにかくバランスを考えるゲームでした。
終盤は一方的に進められる
資源の問題をほぼ解決できた終盤では、困る要素は皆無です。
ソーシャル・ダイナミクスの要素を盛り込んだ、サバイバル街づくりゲームです。と説明にありますが、ソーシャル部分の大変さがゲームを通して少ない印象でした。
例えばランダムで住民の問題行動が起きてもいいですし、もっと暴動の要件を厳しくしてもいいかもしれません。住民が農民、労働者、金持ちみたいに分かれていますが、それぞれが対立するような要素もないため、それぞれの必需品を集めておけば大丈夫というのが簡単です。
農民とお金持ちで勝手に問題が起きてもいいかなと、ランダムイベント不足が不満です。
終わりに
中世ヨーロッパ街づくりシムとして、久々に遊び応えのあるゲームでした。
必要資源の多さや、サバイバルの大変さなど面白い点は多かったです。しかし、指摘したように中盤から難易度が急激に下がるため、何か理不尽な問題があってもいいかなと思いました。